何があろうと、...

何があろうと、
生きててさえくれたら良い-
この三年、そんな気持ちで居たはずが、
生きてることがわかったら、今度は
何で会いに来てくれへんのや、と。
ほんとに、ひとの欲には
際限がないなあ。

(小夜しぐれ、高田郁)

健康でさえいてくれたらいい、
と思いながら子育てしているつもりが、
いつの間にか、これを覚えさせよう、
あれもやらせてみよう、
そこにも行ってみよう、
と1週間のスケジュールが
かさんでくる。

ご飯さえ食べられたらいい、
と思っていた非常時にも、
必ず食べられることが分かると、
あれも食べたい、これも食べたい、
それはマズイとか言いたくなってくる。

余計なことを言わない、
遠慮深い人でいいなぁ、
と思っていても、それに慣れてくると、
もう少し反応が欲しいなァ、
と考え出してくる。

慣れてくる、飽きてくる、
人の隠れた才能だ。

ただ、それがあるから、
今より進歩できるんだろうけど、

それが今自分が手にできるものより
あまりにも速すぎると、
必要以上に心も体も忙しくなる。

急いで慣れることも
才能だろうけど、
ゆっくり楽むことも
才能なんだべな。

(参考)小夜しぐれ(高田郁)

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