愛ゆえに...

愛ゆえに
耐えられることはたくさんあるが、
その愛に
忍耐が追いつかなくなることだって、
それ以上にある。

(サラバ!、西加奈子)

愛しているから耐えられる、
愛しているのに耐えられない。

言葉の使い方は、
いろいろあるだろうけど、
「愛しているのに耐えられない」
という後者の場合、

その本当の愛レベルは、
「耐えられない」
というほうじゃないか、と思う。

「それは愛が足りないからだ」
と一言で済ませてしまう人も
いるかもしれないが、

そもそも、人の愛というのは、
もともと足りないもので、
偏りがあったり、
不完全なものじゃないだろうか。

だから、足りないというより、
「まだまだ成長途中の愛」
「現在進行形の愛」
ということなんだろう。

そして、愛の足りなさを、
他人が責められるものでなく、
他人に責められる必要もない。

愛の大きさというか深さの具合で、
人それぞれの心にできる余裕が変わり、
幸福感も違ってくるのは、
人生の選択なわけで、
その責任は十分に負わされている。

そこのところを、
それほど親しくもない人が、
わざわざ責めることもないだろう。

何歳になろうとも、
人の愛というのは成長途中、
現在進行形のもの。
そう思っていれば間違いないかな。

(参考)サラバ!(西加奈子)

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