ひとりはひとりなりにひとりであり、...

ひとりはひとりなりにひとりであり、
二人は二人なりに向かい合って
いる相手のひとりから、どこか、遠い。

しかし、そのバラバラな
存在である人間が、それぞれに、
それぞれの思いを抱いて生きている。
それはなんだかすばらしい...

(波の音が消えるまで、沢木耕太郎)

好きな者同士の
心つながっている感覚が、
少しずつ離れていくという経験と、

共に生活している親子の
心と時間を共有している感覚が、
自立して離れていくという経験では、

種類は違うだろうけど、
「それぞれの人生なんだなぁ...」
という実感は似ているように思う。

人間、誰が相手でも、
いつまでもいっしょという
わけにはいかない。

先に感じるのが、
心の距離のほうか、
物理的な距離のほうか、
それくらいの違いはあったとしても、

それぞれが
それぞれの生き方に向き合い、
互いに見守るしかない時が来る。

人によっては、
それを寂しいとしか
とらえられない人もいるだろうが、

離れることがかえって
寂しくなくなることも
あるんじゃないだろうか。

(参考)波の音が消えるまで(沢木耕太郎)

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