重み

ほんの少しの距離だが、
歩いているうち、
先程まで感じていた苛立ちが
薄らいでいくのを感じた。怒りとは、
重みがあるものだと、いつも思う。
じっと動かないでいると、
体の底のほうに沈殿して、
凝固してしまう。

歩いたり動いたりすると、
底に溜まっていた怒りが
足先や指先に行き渡ることで、
希薄になるのだ。

(何様、朝井リョウ)

頭を働かせることはいいことだけれど、
頭が働かなくなったら、
体を動かす、
体を働かせた方がいい。
そうやることで、また、
頭が働くようになるから。