おいしい

「おいしい」というのは、実は恐ろしいことでもある。例えばおいしい食べ物、寿司やステーキやケーキを毎日食べ続けていたらどうなるか。確実に健康を害して早死にするであろう。しかし、いったんこういうおいしい食べ物にはまってしまうと、なかなかそこから抜け出せなくなる。
 なぜなら、大きい幸せは小さな幸せを見えなくするからだ。知らず知らずのうちに、大きい幸せじゃなければ幸せを感じられない身体になってしまう。
 仕事も同じである。高い給料、恵まれた立場に慣れきってしまうと、そこから離れることがどんどん難しくなる。そればかりか「もっともっと」と要求し、さらに恐ろしいのは、その境遇が少しでも損なわれることに恐怖や怒りを覚え始める。その結果どうなるか。自由な精神はどんどん失われ、恐怖と不安に人生を支配されかねない。

(魂の退社、稲垣 えみ子)

何か不満を言う自分に気づいたら、
その不満は、
以前から言っていたことか、
それとも最近感じたことか、
振り返ってみたらいい。
以前からなら、
自分は変わっていないことが分かるし、
最近というなら、
何かが変わって自分が変わる時が
来たのかもしれない。