人生を背負って

お店にはいろいろなお客さんが
やって来ます。そのお客さんは
いろいろな人生を背負っています。
新しい生活に希望を持って
住むところを探している方もいれば、
どこからか逃げるようにしてやって
来て家を探している人もいます。
家を変わることで人生を変えたい
と思っている人もいれば、
仕方なく住んでいる家を出て、
新しい住まいに移らなくては
ならない人もいます。
そういういろいろな方と
接するうちに、
自分の人生が特別ではなく、
そういう方たちと同じ人生の
ひとつなんだと思えてきたんです。
どこかで自分をかわいそうだと
思うようなところもあったんですけど、
いろいろな人生を見させて
もらっているうちに
たいしたことはないと思えてきて...
元気が出てきたんです。

(春に散る 下、沢木耕太郎)

人それぞれ、人生を持っています。
比べなければ、それぞれの人生、
比べたければ、
勝手に「勝った」「負けた」を
論じている人になります。
論じたところで、
人それぞれの人生なのです。