魂を込める

わたしは、絵とはひとの魂を込めるものであると思い至りました。この世は力ある者が勝ちますが、たとえばどれほどの力があろうとも、ひとの魂を変えることはできません。絵に魂を込めるなら、力ある者が亡びた後も魂は生き続けます。たとえ、どのような大きな力でも変えることができなかった魂を、後の世のひとは見ることになりましょう。

(墨龍賦[ぼくりゅうふ]、葉室麟)