忘れて

いくら知識がふえても、どんどん忘れていけば、過剰になる心配はない。忘却は大切なはたらきであることに気づいた。忘却が活発であれば、知識過多になる心配は少ない。忘却がうまく働かないと、それほど摂取知識が多くなくても、余剰知識がたまって頭の活動を阻害するおそれがある。よく忘れるということは、頭のはたらきを支える大切な作用である。

(乱読のセレンディピティ、外山 滋比古)