感じ方

「本人の目を通して見た世界」は、...本人にしかわかりません。「こういうことを言われるとどう感じる?」などということは、どうぞ本人に聞いてみてください。...
 ぜひ、本人の感じ方を尊重してください。「なるほど」と肯定してあげてほしいのです。...トラウマ体験も、そこからの回復も、すべては「本人の目を通して見た世界」で起こるものですから、そもそもそこでの本人の感じ方はすべてが正当なものです。それを「おかしい」と言うことは、とても不適切なことです。
 その感じ方が正当なものだと認識していくことは、トラウマという「役割の変化」を乗り越えるためにとても重要なことです。そして、そうやって自分の感じ方を尊重してもらえるという体験は、「自分、身近な人、世界への信頼感」を取り戻す役に立ち、とても治療的な効果を生みます。

(対人関係療法でなおす トラウマ・PTSD、水島 広子)