言葉を使って

言葉を使って相手に正しくものを伝えていかないと、取り返しがつかないことになったり、小さなズレがどんどん広がっていくことにもなりかねません。
 状況がよい場合、また、伝えるべきことが肯定的な場合には、言葉を使ったコミュニケーションをしなくても大した問題にはなりません。たとえばデートのときには、二人とも幸せな気持ちですし、自分の嬉しい気持ちが相手に伝わればよいわけですから、単に微笑んだりするだけでよいのです。多少、自分が伝えたいニュアンスがずれて伝わったとしても、それこそ「誤差範囲」であり、何かの問題に発展することはないでしょう。
 でも、状況が悪い場合、あるいは、伝えるべきことが否定的な場合や注文をつけるような場合には、言葉を使って正確に伝えないと誤解が誤解を呼んで修正できないということにもなってしまいます。慎重なコミュニケーションが必要なのですが、慎重というのは「沈黙する」「少な目に話す」ということではありません。

(自分でできる対人関係療法、水島 広子)