千二百年前

千二百年前の日本人は、一言で言えば今日とはかけ離れた常識や価値観、世界観をもって暮らしていたのであり、私たちのものの見方では測れないと考えたほうがよい。同じ日本人ではあるが、二十一世紀の眼で平安時代の日本人を思い描こうとすると、多くは過つということである。

(空海、高村 薫)