生き死に

数々の人間の生き死にに立ち合って鍛えられた精神には、どうしても「永遠」というものが見えてくる。永遠が見えてくれば、人間の日常とか、枝葉末節にとらわれることはない。
 とらわれることがなければ、恐れも生じないし、それだけでものごとが冷静に判断できる。したがって将棋もよく見える。

(棋士という人生)