幽霊

人は学習を最大のよりどころとする動物であるから、幽霊だと思い込んで近づかなければ、それが単なる枯れ尾花であるという事実は、その人にとっていつまでたってもわからないまま。そしてひょっとして枯れ尾花であるという事実以上に枯れ尾花になにがしかのメリットがあったとしても、近づいて確認しない限り、それを見逃してしまうのである。たとえば「うーん、幽霊に見えるほど芸術的な姿だ。写真にとっておこう」などのようにはできないわけである。

(わたしって共依存?、河野 貴代美)