匿名性

わたしの唯一の希望は、匿名性が欲しいということです。社会のなかで、ごく普通であり、透明でありたいのです。匿名性。目立たないこと。その他大勢のひとりでいられること。歩けなくなったわたしの失った、それが最大のものでした。わたしたちが匿名性を獲得するためには、ひとりでも多くの障害者が社会に出ていかなくてはならないし、社会もまたその挑戦をしなくてはならないと思っています

(曲がり木たち、小手鞠るい)