当てにならない

人間の命とは、何とももろいものなのでしょう。人間が丈夫だということは、いったいどういうことなのでしょう。今夜死ぬというのに、兄は朝から店に出て、いつものようにキビキビと仕事をし、楽しそうに働いていたと言います。そんな元気な体が、どうして生きつづけることができなかったのでしょう。わたしたち人間が頼みにしている健康なんて、こんなにも当てにならないものなのでしょうか。

(病めるときも、三浦綾子)