自分を知りたい

自分を知りたいんだ、と不意に思った。スポーツ選手として生きていこうとする人は、自分を知りたい人だと思う。自分の身体にはどれだけの可能性があるのか、まだ伸ばせる部分はどこにあるのか。そのための努力をどれくらいできるのか。もちろん、努力すればできる、なんて信じているわけではない。どんなにがんばってもできないこともある。それを知って、それでもあきらめずに、じゃあどうすればできるのか、どこまでならできるのか、冷徹に見極めるのも、自分のことを知りたいからだと思う。楽観も、悲観も、してもしょうがない。そのまま見る。

(終わらない歌、宮下奈都)