普通

そもそも普通という言葉は好きじゃない。そんな言葉で自分を表現するのはもっと好きじゃない。自分は普通じゃないと主張してみせるのは、普通以下の人間なのだと卑下するように見せかけておいて、底のほうにうっすらと自分は特別なのだと思う気持ちが混じっているのがわかるから。

(よろこびの歌、宮下奈都)