しっかり選んで

確かに、「これではなくて、あっちを選ぼう」という行為をするときはある。でも、自分の想像通りのものを手にいれて、予想した通りのものを失うことはまずない。
 何かをしっかり選んで、何かをきっかり失えるほど、人生は単純ではない。
 私も、仕事したい、子ども欲しい、とぼんやりとは思ったものの、選んだ感触は持ってもらず、なんとなく流されてこの状況まで来た。社会の雰囲気も大きく作用していると思う。

(母ではなくて、親になる、山崎ナオコーラ)