吐いて、吸う

人間の呼吸は「吸って、吐く」のではなく、「吐いて、吸う」のが基本なのだそうだ。
 赤ちゃんはこの世に生まれてくる時、大声で泣き叫ぶ。出てくる時にまず「吐く」のだ。
 そして、人生の最期には、すっと「息を引き取る」。最期には「吸う」のだ。

(蜜蜂と遠雷、恩田陸)