楽しくある

毎日が楽しくあるということはすばらしい。ことに結婚した相手が毎日を楽しいと言うことは、明らかに配偶者の功績である。言葉を換えて言えば、まず妻や夫を幸せにできないで、社会的な功績をあげても、何の意味があるのだろうと私は女々しく思う時がある。家庭を保っていたいのなら秘密がないことである。それが平凡な結婚生活の最初で最後の誠実と思う。何故かと言えば、凡人は秘密がない時に、やっと安らかに暮らせるからである。

(結婚は、賭け。、曽野綾子)