一人ずつ

夫婦というものは、一人ずつ切り離しても、生きられねばならない。人間は本来は生活能力において、無能より有能でなければならないのである。夫婦が補い合っていくということが、美徳のように言われ、事実、人間はいくら訓練してもうまくなあrないということが多いから、現実問題としては、どちらか、ややうまい方が、下手の方の代わりをするということはよくあるが、しかし理想はあくまで、人間は一人でも暮らせることである。

(結婚は、賭け。、曽野綾子)