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モンスターペアレントという言葉が生まれる時代

子育てを放棄する親がいると思えば、子育てに熱中するあまり、周りが見えなくなる親もいる。私も、きっと、その一人。モンスターペアレントのことを、アメリカでは、ヘリコプターペアレント(監視する親)と呼ぶようですが、こういう言葉が生まれる今の時代には、少子高齢化やら、犯罪の若年化やら、コミュニケーションの多様化など、いろんな流れが背景にあるように思います。

私は、自分のことを、モンスターペアレント予備軍だと思っています。学校に殴りこみにいったり、子供の学力が低下したことにクレームを言ったりしたことはありませんが、かわいい我が子のことだけに、敏感になってしまうのは事実です。子供がする色んな経験に、内心では一喜一憂しながらも、できるかぎり穏やかに子供の成長を見守る振りをして、羊の皮をかぶっている「モンスターペアレント」です。かなりの確率で、化けの皮がはがれます。(笑)

モンスターペアレントの5タイプ

モンスターペアレントには5つのタイプがあるようです。(法政大の尾木直樹教授)

  1. 学校依存型(何でも学校に押しつける)
  2. 自己中心型(学校行事の日程変更なども要求)
  3. 暴力型(暴力だけでなく、暴力団との関係をちらつかせる)
  4. 権利主張型(給食費不払いの言い訳など)
  5. いちゃもん型(いわゆるクレーマー)

子供も人間、親も人間、もちろん先生も人間。いろんな相性で、いろんなコミュニケーションがあったりなかったりして、モンスターペアレントの問題が起こってくるんだろうと思います。これ以外のモンスターペアレントもいるかもしれません。その善悪はどうあれ、共通するのは、親は何らかのストレスを感じ、先生は何らかのプレッシャーを感じているというのが、モンスターペアレント問題でしょう。

自己中心と、自子中心

2008年2月のニュース、大阪府での話。保育園に迎えに来た父親が、自分の娘がからかわれていたことに怒り、同じクラスの男の子を押し倒し、蹴(け)飛ばす"事件"が起きた。父子家庭の家だったらしく、父親は仕事から帰ると祖母から毎日のように、「この子は保育園でいじめられているらしい。迎えに行くといつも泣いている」と聞かされ、心配でたまらなかった。そしてこの日、目の前で泣くわが子の姿を見て逆上し、モンスターペアレントになってしまったのだという。

他人事と思って、モンスターペアレントの話を聞くと、「そこまでやるかぁ...?」という気がしますが、いざ、その場に立てば、必死になって同じようなことをするかもなぁ、という心配がもたげてきます。我が子がかわいいゆえに、自子中心的になって、物事を考えてしまうわけです。「私だけはそんなこと絶対にない。モンスターペアレントなんて呼ぶな。」なんて否定しない方がいいでしょう。ありえるかもな、くらいに思いながら、自分を見ておいた方が賢明な気がします。

問題を伝える能力、乗り越える能力

親は、子供の話を聞いたり、様子を見たりして、問題を察知すると思います。したがって、子供に、それを伝える能力があまりないと、正しくない認識をもって、行動を起こすモンスターペアレントになる可能性があります。たとえば、私の子供について言えば、長女はマイナス思考で考えて伝えてくる。次女は楽観的に考えて伝えてくる。それぞれの個性に照らし合わせて、問題を見る必要があります。不必要に、モンスターペアレントにならないためには、第1にそういうことが必要でしょう。

次に、何が問題かが、親として分かった後にどうするか。もしかしたら、問題に対する見方は、我が子とは違うかもしれません。それはそれで、かまわないと思います。大切なのは、それを、自分で乗り越えさせるように見守るか、親が何かを手を貸してあげるべきか、という判断。何でもかんでも、我が子の思い通りになるように動くモンスターペアレントになれば、近い将来、子供のためにはならないでしょう。

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