一行

目標を立てることが、かえって
邪魔になることもありますからね。
小説を書く時も、そうですよ。
「ここに向かって書こう」なんて思っていたら、
そこにしか行けません。
目のまえの一行をどうするのか、
次の一行はどうするのか、
ずっと考えて書いていくうちに、ふと顔をあげたら
思いもしないところへ到達していた。
そうなりたいと思っているんです。
(洋子さんの本棚、小川洋子)