われわれが欲しがっているものの正体が、
すっかりわかってしまえば、
なんとしてでも欲しいものなど、
ほとんどなくなってしまうのだが。
(運と気まぐれに支配される人たち、ラ・ロシュフコー)
お金でも、美人でも、モノでも、
手に入れた瞬間から、
その価値が、自分のなかで、
次第に薄れていく。
そのもの自体に価値がなかったことが
悪いわけではない。
多分、そのものの価値を
的確に認識していなかったことと、
心変わりする人間である自分に対して、
何の努力もしなかったことが
良くないのだと思う。
だから、手に入れる努力よりも、
実は手に入れた後、
大切にする努力、大切にできる自分を
維持することの方が重要なんだよね。
ま、本当に価値のないものなら、
別だけど…
そもそも、後で心変わりする人間に、
本当の価値の有無が、
ちゃんと分かっているかどうかだって、
あやしいものだよ…
自分の感情とは言え、
欲しいとか、好き嫌いっていうものには、
あまり振り回されないようにしなくちゃね。
【参考】
ツキの法則(谷岡一郎)