あれこれしないで見守ることは、
モノを買ってやったり、
何かをしてやったりするより、
ずっと難しく愛情のいることです。
(PTA文集)
確かに、したいことを控えて、
じっと見ているのは、
心を注いでいる相手であればあるほど、
難しいことです。
「あ!、そうじゃなくて…」
「だから??」
「ダメダメ」
そんな声が、何度となく、
口からもれます。
先日、子どもの授業参観に参加した時、
やはり、自分の娘が気になるわけですが…
どうしても、すぐ目の前にいる子どもが
目に入るのです。それは近いから、
というのでなく、落ち着きがないから。
そして、
もう一人、目に入る子(?)がいました。
それは、その隣の子。
別に目立ったわけではありません。
その子のお母さんが、すぐ後ろに控えていて、
(私にはおとなしい子に見えるのですが…)
どうしても気になるらしく、
勉強していること、姿勢について、
授業中、数回注意しているんです。
そのお母さんの気持ちも分かります。
隣の子が落ち着きがなく、
その子とセットで自分の子供も目立つように
思えて、気が気でなかったのでしょう。
私の娘がすぐ目の前に座っていたら、
確かに同じことをしたかもしれません。
ただ、それは、どう考えても
ムダな努力かなぁって思います。
その場だけの対応は、
親にとっても、その子にとっても、
それほどの糧にはならないでしょうから…
練習の場面で、注意するならまだしも、
本番で焦ったようにそれをしても、
もう遅いという場合が多いでしょう。
子育ては、いつも本番という気がします。
「あ、今のは練習だった」と言っても、
子どもは、確かな記憶で覚えていくわけで、
親のこちらが変わらない限り、
リセットは効きません。
同じ文集に掲載されていた次の言葉も、
冷や汗ものです。
「親は自分が子どものために考えたことは
正しいと思いがちですが、
必ずしもそうとは限りません。」