思うに、希望とは、
もともとあるものだとも言えないし、
ないものだとも言えない。
それは、地上の道のようなものである。
地上には、もともと道はない。
歩く人が多くなれば、それが道になるのだ。
(「故郷」、魯迅)
あるものだとも、ないものだとも
言えないものを、心に抱いて、
私たちは、生きている。
ウォルト・ディズニーの言葉を
思い出します。
「それを夢見ることができるならば、
あなたはそれを実現できる。」
(If you can dream it,you can do it.)
頭のなかで、心のなかで、
何かイメージできれば、
その何かは、後々、形となってくる。
希望も同じもの…
もし、そういうものを
心にイメージできない、
描けなくなったら、
それはすごく虚しいと思う。
多くの人々は、
叶わぬ夢を描く方を虚しいと
言うかもしれないけど、
本当だろうか?
今、世の中に敷かれている道の上だけを
何度も行ったり来たりしているだけで、
虚しくないだろうか?
希望には、色んな抱き方がある。
そう思うんだ。
【参考】
火車(宮部みゆき)