多数派のほうが安全だと…
思い込んでいたら、間違いである。
多数派はあるピークを境に
必ず少数派に叩き落とされる運命にある。
(現在を生きよう、鈴木光司)
「赤信号、みんなで渡れば怖くない」
昔は、よく言ったものだ。
それは、渡る側も、
それを待ってくれる運転手側も、
多数派の考えを
持っている場合にだけ通用する。
もし、運転手の一人に、
少数派がいたら…
多分、危険きわまりない。
必ずしも、多数派が悪いと
いうわけではない。
人は、多数派の側にいると、
それだけで安心してしまい、
感覚がにぶってくる…
それに気づいていない。
だから、世の中の歴史を見ても、
多数派が、内部の争いや、
思いがけない外部の小さい攻撃に
破れたりするもの。
そう、多数派の弱点は、
感覚がにぶってくることにある。
数だけを頼るようになったら、
それは、当然出てくる性質。
今、それだけを頼みにして
存在している個人、会社、組織、国は、
そのうち、いずれ…
感覚だけは、
にぶらせちゃあいけない。
【参考】
プロカウンセラーの聞く技術(東山紘久)