たいていの人間は、
自分がまったく理解できないことは、
徹底的に拒絶するか、
盲目的に信用するか、
どちらかしかできない。
(マネーロンダリング、橘玲)
徹底的に拒絶する人って、
実は、自信があって、
そんなことをしているんじゃあない。
自分の存在意義や立場に
ものすごい不安を感じて、
それをしている。
あるいは、それを否定しないと、
逆に、自分の存在、価値観、行動自体が
否定されそうで、怖いから…それをする。
もしかしたら、否定する前は、
それを信じてみようとか、
取り組んでみよう、頑張ってみようって
いう気持ちがあった可能性もある。
でも、自他双方の要因で、
それを理解すること、
信じることをやめた。
考えてみたい。それなら、
自分は理解したくないからと言って、、
拒絶する必要はないんじゃないだろうか。
それよりも、自分が新しく
信じる道を探すんだよ。
それをせずに、徹底的に拒絶したり、
反対批判のために、
心と力を注ぐっていうのは、
本当に、時間がもったいない。
新しいものへの到達を
遅らせてしまう可能性が大きい。
確かに、知恵が少なくて、
盲目的に信じる姿も、残念だけど、
心に「批判」と「疑い」しか
持てなくなる人間の姿も、
すごく哀れだよ。
自分が理解できないことには、
理解できるまで近づかなきゃあいいんだよ。
批判も拒絶も、必要ない。
【参考】
コンサルティング能力(佐々木直彦)