自分の失敗をかくさず、
自分を飾ることなく、
ありのままに生きることが出来なくて、
なにが新しい人生のスタートか。
(幸福の船、平岩弓枝)
過去は忘れて、
新しいスタートをしたい、
それを望むのが、
ふつうの心境のように思う。
けれど、この言葉は違う。
ま、確かに、
過去に罪を犯した人々が
新しいスタートをする際には、
周囲の偏見から守る必要性が
あるのはみとめます。
ただ、それは例外として、
新しいスタートであればこそ、
失敗や過去をかくさず、
新しい自分の「ふり」をすることなく、
ありのままで生きよう、
と言っているのでしょう。
なるほど、それが
本当の新しいスタートだとすれば、
ウソのスタートもあるわけだ。
そして、そのウソによって、
後々、自分が苦しくなってしまうことも…。
隠している自分が、
ひょっこり出てくる時があるから。
出てきてしまったら、
スタートはリセットされる。
それよりだったら、
新しいスタートこそ、
やはり、ありのままで。
そうだよね。
それがいいような気がしてきた。
よし。
今日も、ありのままの自分で、
新しいスタートをしよう。
【参考】
幸福の船(平岩弓枝)