いろんな能力のある子は、
なかなか仕事に入りこめないんです。
…
どこに違いがあるかというと、
むだな能力を持ってる子は浸れない。
いろんなことを考えて、他を見ますよ。
苦しくなったら、他を見る。
でも、能力のない子は苦しくても
ひとつの仕事しか見られないんだ。
それが、たのしいことなんですよ。
(宮大工・小川三夫、「ほぼ日」にて)
「逃げられない」というのは、
とてつもない武器になったりする。
「私には、まだ○○があるさ」
という思いで物事にのぞめば、
おじけづいたり、怖がっている分、
または逃げたいと思っている分、
どこかに手抜きが出てくる。
そんなことじゃあ、
本当の仕事になるわけがない。
ただ本物を探している状態と、
逃げいている状態の違いって、
なかなか分からないからね。
自分が自分にウソをつくこと
だって出来るから、
他人にどう見えようが、
それだって確かなことじゃあない。
もし、仕事や職場が変わって、
本気になれるもの、
逃げたくもないものに出会えたら、
それは幸せなこと。
自分の能力を買いかぶりすぎることなく、
本物に出会うまで頑張ろう。
ウサギとカメの話じゃあないけど、
ささいなことにでも集中できることって、
才能なんだね。
【参考】
調理場という戦場(斉須 政雄)