“空気”が物事を決める

“空気”が物事を決める

(空気の研究、山本七平)

おそらく、
いつの時代も、どこの国にも、
そんなところがあるんじゃないだろうか。
同じ人間だから、そうだと思う。

周りの空気に敏感な人は、
なおさら、それを気にして、
自分の行動や発言を気遣う。

その場の空気で
決められたことがベストな場合もある。
一方、それで決められて、
最悪の事態になることもある。

「空気」で決められそうな時に、もし、
アタマを冷やさせる一言を言ったり、
気づきを与えるきっかけをつくったり
してくれる人がいないと、
その暴走は止まらない。

日本ばかりでなく、
歴史をさかのぼれば、
ものすごい数の例があるだろう。

もちろん、自分自身の過去にも、
同じような失敗例がある。

「空気を読めよ」という助言がある。
しかし、ただ空気を読んで、
自分がそれに流されているだけだったら、
「空気を読む」意味がない。

そのままの空気で決定されてもいいのか、
それとも、空気を変える試みが必要か、

流されていい空気か、
流されてはいけない空気か、

自分と空気が同化しすぎないように、
だけは注意したい。

【参考】
日本はなぜ敗れるのか(山本七平)


モモ(ミヒャエル・エンデ)

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