不幸や不運などには実体がない。
それは人の心の中のみに存在する。
(ナポレオン・ヒル)
と言うことは、
幸せにも、実体がない。
成功にも、実体がない。
もしかしたら、
私たちが手を伸ばしているのは、
実体と思わされている幻影…
なぜ、それほど、
幻影に惑わされるのか。
答えは簡単。多くの人が、
それを求めている姿が目に入るから。
そんな姿を見れば、
自分が求めているもの、
求めるべきものが分からないうちは、
おそらく、自分にとっても、
それが必要な気がしてくる。
それが手に入れば、幸せな、
成功したような気がしてくる。
先週(2005-5-17)は、
長者番付のニュースが
ありましたね。例年と違って、
個人情報保護法が始まったせいか、
この制度は必要かどうかなども
議論されていました。
ただ、そういう議論とは別に、
このようなニュースに、
人生が左右される人も
いると思うんです。
「よし!俺も有名になるぞ。」
と意気込む人がいる一方で、
「おんなじ人間なのに、俺は…」
とみじめさを感じる人も。
もしかしたら、どちらの感情も
たいして変わらないのかも
しれない。
幸せや成功の実体を、
思い違いしているだけ、
という点で。
私にも、そんな勘違いありそうです。
たとえば、誰か他人の才能を見て、
それを手に入れることができたら、
なんか幸せになれるような気がする感じ。
英語や中国語を勉強したり、
何か習い事を始めたり、
スクールにも通ったり、
でも、ほとんどが自分のものに
ならないうちに、終わってしまう。
自分を磨こうという向上心は、
いいんだけど、そして、
勘違いのスタートをゆるすとしても、
どこかで「実体」につながる思いに
変わらないと、まもなく結末が来る。
実体、本質、見失わないように。