絶望感が漂っていたんですが、
結局のところ、…
丁寧に積み上げることでしか
達成できないというのが結論でした。
(雑誌「プレジデント」)
NHK教育番組でも
読まれていたのですが、
「半日村」(著:斎藤隆介)
という絵本を思い出しました。
半日村というのは、
その名とおり、半日しか
日が当たらない村のことです。
それは、後ろに
大きな山がそびえているためで、
そのため、作物も十分に育たず、
村人達にも活気がありません。
一平という子供は、ある晩に、
両親が「あの山さえなかったら…」
と嘆くのを聞き、次の日、
日光をさえぎる山へ登ります。
そして、山のてっぺんの土を、
袋に詰めて肩に担ぎ、山をおりて、
ふもとの湖に、袋の土を捨てました。
あまり意味のない作業です。
子供たちも、大人たちも、
一平を見て笑いました。
でも、一平はかまわずに、
毎日毎日、それを続けました。
そのうち、子供も、大人も、
同じことをするようになります。
それは、大人たちが死んで、
一平たちの世代の子供が生まれ、
大きくなっていくまで続きます。
そして…
絶望的な環境におかれたとき、
私たちには、いろんな選択が
できます。
その環境を出て、
あらたなスタートを切ることも、
はたまた、
その環境に愛着があるなら、
そこから少しずつ這い上がることも。
どちらを選んでも、
きっと大変なことがありますよね。
絶望に留まりたくない思いだけが
先に進ませてくれるかも…
(参考)博士の愛した数式(小川洋子)