罠をかける者も卑しい。
が、それにかかる者も
やっぱり卑しかったのだ。
(真珠夫人、菊池寛)
昨今の国会における、
ガセネタ事件のようですが、
落とし入れようとする者が、
かえって
落とし入れられたりします。
どちらが罠をかけたか、
罠にかけられたか、周囲には
分からなくなることもあります。
その上、罠にハマった者が、
仕返しのために立ち上がって、
さらなる罠にハマることも
少なくありません。
たしかに、
罠をかける方が悪い。
しかし、自分のうちを見てみれば、
それにハマってしまう心のスキが
あったなぁ、と自覚することもある。
それは、
我欲であったり、
食欲であったり、
物欲であったり、
性欲であったり、
金銭欲であったり、
美貌欲であったり、
名誉欲であったり…
(私は七欲と言っています)
自分を高める向上心のために、
欲はある程度必要だけれど、
罠にハマる一歩手前で、
とどめておかないといけないですね。
(参考)モラルの罠(夏樹静子)