人間は誰でも
自分が一番大切なのです。
そして、そのことを
本当に自覚した人間だけが
自然なかたちで他人を
大切に思うことができるのです。
(五木寛之、生きるヒント2)
oracionさんからの投稿です。
テレビCMでは、こんな言葉が流れます。
「『命は大切だ』そんなこと、
何千、何万回言われるより
『あなたが大切だ』
誰かがそう言ってくれたら、
それだけで生きて行ける」
自分の大切さを
実感しにくい世の中です。
アタマの固い人たちは、
そういう「時代になった」と
言いますが、歴史をひもとけば、
別の意味で、自分の大切さが
否定されていた時代があるわけで…
一方、好き勝手なことをして、
「自分を大切にしている」
と勘違いしている人も
少なくありませんから、
「自分だけを大切にしていいのか」
なんていう議論も始まっちゃいます。
たとえば、お金に淡白な人でも、
多くの人がお金を大切にしていること、
その人々が、どんな価値のあるものに
その大切なお金を出そうとするのかを
心から理解していれば、
お金儲けが出来るのです。
正直、命の大切さでも、
自分の大切さでも、
お金の大切さでも、
「考えろ」と言われて、
すぐに分かるものじゃありません。
だからと言って、
それが失われそうになった時に、
分かるとも言い切れません。
緊迫している状況では、
心に根付くような価値観が
身につくとは限りませんから…
自分の大切さが、
本当の意味でふと分かる時、
それを待つしかありませんね。