君が話したい相手の心の扉は、
ときどき閉まっているかもしれない。
でも、鍵は掛かっていない。
鍵を掛けられた心なんて、
どこにもない。
ぼくは…そう教わって、
いまも、そう信じている。
(きよしこ、重松清)
桜海老さんからの投稿です。
心を閉ざしている人に
話しかけるのは、
かなりの勇気がいる。
もし、やらなくてもいいのなら、
出来れば、話しかけずに済ませたい。
けれど、それ以上手遅れにならないよう、
勇気をもって話しかけなければ
いけない相手というのもいる。
自分が放っておいたから、
心を閉ざしてしまったのか。
誰か他の人、もしくは環境で、
そんなふうになってしまったのか。
原因はいろいろあるだろうけれど、
今自分ができるところから
始めていくしかない時がある。
最初は、わざとらしいとか、
うさんくさいとか言われながらも、
それしか出来ないこともあるだろう。
最後は、その人に賭ける
自分自身の思いだけが、
エンジンであり、エネルギー。
自分の思いが
その人になくなったら、
そこで終わり。
愛情でなくても、
哀れみでも、怒りでもあるうちは、
救いようがあると思う。
無関心になったら、
本当に終わりだから。
(参考)きよしこ(重松清)