平凡な家庭など、
この世にひとつもない。
外からだと平穏な一家に見えても、
みんないろいろと抱えているもんだ。
(赤い指、東野圭吾)
戻っていく家庭だけに、
そこに問題があるとすれば、
帰りたくないってこともあるでしょう。
子供に問題があるとすれば、
大人は焦燥感を感じ、
大人に問題があるとすれば、
子供は無力感を感じたりします。
親のせいで、
自分はこんな性格だ、
こんなトラウマを
持っている…
事実かもしれない。
けれど、
それを自分だけに認めて、
他人に認めないのはおかしい。
みんなみんな、
何らかの欠点を抱えた家庭で
育ってきていると思う。
それは、
人生を決定的なもの
にする場合もあるけれど、
それをバネにして、
新たな人生を切り拓ける場合も
あるだろうと思います。
とは言っても、
なかなか離れられない家庭。
離れたからといって、
解決するものでもない。
家庭で培ったものは、
心に残っていますからね。
今ある家庭で何をするか、
一人一人の課題ですね。
(参考)赤い指(東野圭吾)