結局、人は
だれかにホメられたくて生きてる。
ホメられないとき、人は淋しいんだ。
子どものころはお母さんに。
思春期を迎えると大好きな人に。
大人になるとだれかれなしに
ホメてもらいたいんだけど、
みんながみんなそう思っているので
なかなか順番は回ってこない。
だから、大人は淋しいんだ。
(雑誌「オレンジページ」、みうらじゅん)
わたしは、
ホメられなくても大丈夫だな、
と思いかけたけれど、
ホメてほしい相手が、
ほかの人より、ちょっと少ない
だけかもしれないと思い直した。
でも、いやいや、
よく考えてみると、
そうでもない。
今は、自分ことでなく、
子どものことをホメて
もらいたかったりして、かえって
欲張りになってるところもある。
子どものことをホメられたら、
自分もセットでホメられた気分になる。
もちろん、
誰にホメられるか、
っていうことも重要だ。
見ず知らずの人にホメられるのが
とても嬉しいという時もあれば、
身内の人間だけにホメられたくて
がんばっている時もある。
はたまた、
言葉ではホメながら
皮肉っぽく言われるくらいなら、
分かってくれる人にだけ、
ホメてもらいたいこともある。
分かってくれる人がいるんだ、
っていう発見は、何よりも、
次もがんばる気持ちにさせてくれる。
大人だってホメられたい。
だったら、素直でいた方がいい。
そして、今日もホメられよう!
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