人間は産まれてきた時は
みんな無傷なんだ。
傷が何ひとつない。
あとは傷つくしかないんだ。
それってすごいことだと思わない?
(映画「東京タワー」)
無傷で生まれてきたことが、
まず1つ素敵なことで、
その後に傷つく1つ1つのことが、
また別の意味で、素敵なこと。
そう思えるようになったら、
傷つくことが名誉や勲章とまでは
いかなくても、自分にとって
とても大切な経験に感じられます。
真っ白いキャンバスに、
どんな絵を描いていくかっていう、
きれいな表現もあるけれど、
この言葉は、
そういうきれいなもんじゃない。
だから、
「そっかぁ、あとは
傷つくしかないんだぁ…
まだまだ傷つくんだぁ…」
ってマイナスに考える人も
出てくるだろうと思う。
傷つくことが素敵なことだ、
とっても大切で意味あることだ、
って理解できるのは、
その傷の意味が
分かってからなんだよね。
傷ついた瞬間に感じるのは、
ちょっと難しい。
でも、いつか気づいて欲しい。
気づく自分でありたい。
傷つくのは素敵なことだって。
(参考)東京タワー (江國 香織)
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