何でも自由に使えたら、…

何でも自由に使えたら、人間、
工夫なんてしないんです。

(シェフ松嶋啓介)

娘らが、
学校の家庭科の授業で
習ってきて、それを家で
作ってくれようとする時、

意外にも、
家庭向きの料理じゃないなぁ、
と発見することがある。

おそらく、娘らも、
その料理のために習った方法で
忠実に作ろうとするからだろう。

材料を準備するにしても、
家にあるもので代用できそうなのに、
レシピ通りのものを買わせられる。

考えてみれば、
いつもレシピ通りに作る、
っていうのは家庭料理じゃないのだろう。

買い物をした後の数日には、
レシピ通りに作れるかもしれない。

しかし、その後に、
何かをレシピ通りに作るためには、
また買い出しに行かなくてはいけない。

買い物に行く時間を
確保すればいいだけで、
それ以外の工夫はない。

そこで、今ある材料で、
買い物に行く時間ももったいないから、
お金もこれ以上かけないで、
というような制限が出てきたりすると、

人は初めて、
自分のアタマを
使おうとする。

今ある材料で作れそうな料理を考えたり、
アレンジできそうなレシピを探したり、
工夫が始まるだろう。

それまでは、
アタマが眠っている。

家庭料理に限らず、
子供とかには、特に、
そういう制限の中で
工夫するような経験が必要だと思う。

世の中には、
自分の気に入らないルールや制限が、
必ずといっていいほど存在する。

そのなかで、どんな工夫が出来るか。

それを考え始めたら、
不平・不満を言っている暇はない。
工夫の方が何倍も楽しいはずだし…

(参考)松嶋啓介の家でもおいしいフレンチ(松嶋 啓介)

No.2483

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