一番最初にね、何かを考えた人。
今、世界中に溢れてる思念は、
その人の思いを継いで
いるんじゃないかなって思ったの。
…その人って
神さまみたいなもんだと思わない?
(100回泣くこと、中村航)
食いしん坊だから、
かなりの確率で
食べ物の例で話をしてしまいますが、
うまいもんを食べた時に、
それは偶然に出来上がったもの
じゃあないことは分かる。
うちの奥さんにしろ、
お店の誰かでも、
おいしいものを作りたい、
と思って作り始めている。
そのときに、
もしかしたら、
レシピとかあるかもしれない。
あるいは、
どこかで食べた味を
再現しようと思って、
作っているかもしれない。
いずれにしろ、
どこかに、最初に考えた人がいる。
そして、その最初に考えた人が、
また、誰かの作ったものとか、
誰かのために作ろうと思わせた何かが、
またその背景にあって、
そんなことの、
どんどんさかのぼったところに、
やっぱり、誰かがいるんだろう、
と思います。
それを、神さまと呼ぶ人もいれば、
something great(サムシング・グレイト)
と呼ぶ人もいる。
いずれにしろ、
何かの意志があって、
見える形でも、見えない形でも、
わたしたちは何かを引き継いでいるんだ
と思います。
私のやっていることには、
意味のあること、無駄なこと、
きっとどちらもあるわけですが、
それですら、誰かの何かの意思を
引き継いでるように思えてならない時があります。
もしかしたら、それは、
10年前の自分の意思かもしれないけれど、
その背景には、また、やっぱり誰かを感じる。
そう思うと、
自分のやっていることにも、
ちょっとした永遠を感じられます。
(参考)100回泣くこと(中村航)
No.3361