仮に、表現能力が
すばらしかったとしても、
言葉には、
使う人の経験にもとづいた
ニュアンスの違いが微妙にあり、
一人ひとりの受けとめ方も微妙に違います。
ですから、
100伝えたいことがあっても、
なかなか100伝わらないのです。
(時間をかけない! 情報整理術、佐々木直彦)
伝えたいことが多い人は、
言葉が多くなりすぎて、
結局、何も伝えられない。
これが現実。
逆の立場に立ってみれば、
分かることなのに、
人は欲張りだから、
他人には、多くを求める。
多くを理解させよう、
言い聞かせようと
思ってしまう。
話が長くなってしまう。
多くを語って、
何一つ理解されない、
受けとめてもらえなければ、
欲求不満がつのるばかり。
それで、また、
言い聞かせようと
同じように言葉を多くすればするほど、
その悪循環は、止まらない。
まず、1つ。
表現能力が高い人でも、
それほど伝わらないことを
知っているから、
必要以上に、表現方法に
頼ることはしない。
伝わらないことは、必ずある、
と思っていたほうがいい。
それに、伝わらない、
っていうことも大切な情報だから。
No.3527