悲劇と喜劇は紙一重。…

悲劇と喜劇は紙一重。
怖い話とおかしい話も
ほんの僅かな距離のところにある。
人生とは、そういうものなのだろう。

(不連続の世界、恩田陸)

ああ、よかった、よかった、
と昨日は安心していたことが、
一転して、

えっ!?

と驚かされる結果になる、
なんてことが人生にはある。

同じ話でも、
話し方だけで、
あるいは、
見る視点(立場)の違う人から
話されるだけで、
悲劇になったり、
喜劇になったりする。

聞く側の視点(心情)の違いでも、
そんなことは、起こりうる。

歴史だって、
最後に勝った人間から見て、
描かれたり、作られたりしたことも
あるだろうから、
喜べることなのか、
悲しいことだったのか、
一概には判断できない場合もあるだろう。

そもそも、
私たちが心で見ていられる、
把握できる時間の長さは短い。

ちょっとしたことで悲しみ、
ちょっとしたことで喜ぶ。

そんな姿そのものが、
まるで喜劇のようなもんだ。

そして、
そういうふうに
見られるようになったら、
人生には、もっと余裕が出てきて、
いろんなことが見えてくる。

そんなふうには見れないよ、
っていう人もいるかもしれない。

けれど、
そういうふうに見られる場所も、
意外と、すぐ近くにあるもんなのだ。

(参考)不連続の世界(恩田陸)

No.3774

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