他人には
どうでもいいものが
当人にとっては
世界を動かす最重要なかぎである。
(なくしたものたちの国、角田光代)
わたしたちは、
本当の意味で
ひろーい世界を
心のなかで意識しないと
思います。
まったく、
私もそのいい例です。
おとといまでは、
停電の真っ只中にいて、
自分も被災したように
思っていました。
それが、
この世界だと
思っていました。
そうなると、やっぱり、
気も滅入ってしまいます。
ところが、
その停電が終わると、今度は、
すべてが明るい世界であるか
のように思ってしまっている。
そんな自分がいます。
自分が生きてる場所、
ふれてる場所がすべてじゃない。
だから、
自分が食べているレベル、
生活して満たされているレベル、
それに満足してしまうと、
ほかの人々が見えなくなってしまう。
そうじゃないんですよねぇ。
今なお、
足りないことばかりなのに、
それでも、ささいなことに満足して、
さらに耐えている人がたくさんいる。
自分にとって大切なものは、
他人にとってはどうでもいいもの、
それが分かっているなら、
自分にとって取るに足らないことが
(食、エネルギーの無駄遣いなど)
別の世界ではとんでもなく
世界を変える、明るくするものなのです。
朝から
ヒーター電源をオフにして、
厚着でがんばっています。
10℃以下になりますが、
寒がりじゃないから大丈夫です。
人それぞれ、出来ることは違う。
出来ることを探して、
自分の世界じゃないところを
ちょっとだけ変えてみよう。
(参考)なくしたものたちの国(角田光代)
No.4102