どこかにいけば、
おもしろいことが
待ってると思っているんだろ。
ここじゃない、
どこか遠くにいけば、
すごいことが待っているように
思うんだろ。
でもね、どこにいったって、
すごいことなんて待ってないんだ。
その先に進んでも、
もっと先に進んでも、
すごいことはない。
そうしてね、
もう二度と同じところに
帰ってこられない。
出ていく前のところには
戻れないんだ。
そのことをようく覚えておきな。
(ツリーハウス、角田光代)
どこかに行けば、
幸せな国があるような
そんな願望を持ち続けて、
むなしい国を求めるより、
今自分がなすべきことを
しっかりとやるほうが、
その幸せを引き寄せられる。
いつか、どこか、だれか、
そんなことばかりに
期待していては、
自分の人生は生きられない。
今、ここで、自分が
何をどうするかを決めて、
ちゃんと行動しなくちゃ
何も変わらないんだ。
似たような苦しみ、
困難に出会った人々のなかでも、
運よく、すぐに助けられる、
苦しみから解放される人もいれば、
なかなか、そうじゃない人もいる。
アイツだけずるい、
とか言っていても、
しょうがないことがある。
たしかに、ずるいかもしれない。
それでも、自分が今できることを
必死でやらないと、次のチャンスは来ない。
人生は、自分のものなのだ。
何ができるか、何を始めるか、
いつもそれを考えていないと
何も進まない。
誰かを怒ったり、
誰かを責めたりしていても、
残念ながらどうしようもない。
人生って訓練なんだなって思う。
(参考)ツリーハウス(角田光代)
No.4124