かくされた才能
なんてものを期待して
わくわくしているから、
なにごとも長続きしない。
私はもう才能なんて
言葉を信じてはいない。
ものごとに長けるということは、
好きか、嫌いか、
そのどちらかしかない。
(これからはあるくのだ、角田光代)
自分には、
かくされた才能がある、
って信じることは、
人生にワクワクするには
いいことかもしれない。
けれど、
「い・つ・か」
その才能が花開くだろう、
っていう淡い期待で、
ただ待っているようになったら、
なんの才能も開かないだろうなぁ、
って思います。
ちょうどいい期待は、
自分に行動を起こさせる。
一方、期待しすぎて、
その瞬間から、自分の行動を
甘やかしてしまう人もいる
ってことでしょう。
でも、仮に、
才能が花開かなくても、
自分のかくれた才能のために、
あきらめずに、
長いことがんばることが
できるんなら、
期待するのも悪いこと
じゃないんじゃないかなぁ。
最初から期待しないで、
なんにもしないよりは、
無駄な期待でも
したほうがいいのだ。
そんな期待が必要な人間も
少なくないでしょう。
(参考)これからはあるくのだ(角田光代)
No.4172