人はそれぞれに、
違っている。
みんなでいる時は
「みんな」という
規格からはずれないように、
違わないように、心をくばって、
でもほんとうは、
「人それぞれの違い」は、
ちゃんとある。
(どこから行っても遠い町、川上弘美)
ピザ食べ放題のお店に行き、
「ドリンクのご注文は?」
と店員に尋ねられ、
ほとんどの人が、
注文していくなかで、
「水でいいです」
みたいなことを言うときって、
ちょっとした勇気が必要です。
(勇気よりも、ケチと言われそうですが…笑)
自分のまわりには、
「みんな」という規格がある。
誰か一人が
決めたわけじゃない、それ。
それからはずれると、
恥ずかしい気にさせられ、
それにハマっているうちは、
とりあえず安心させられる。
ただ、「みんな」という
切り口から見れば、
そういうことでいいんだけど、
「人生」という
切り口から見れば、
本当は、まったく、
安心できる規格じゃない、
ってこともあるのだと思う。
何もかも、「みんな」に
合わせないほうがいいんじゃなくて、
場合によっては、
ちょっとした衝突や抵抗、
空気の変化も覚悟のうえで、
「自分」という規格を守ることも、
人生にはあっていいんじゃないだろうか。
それを理解してもらうために、
自分をアピールすることも、
人生での仕事だと思います。
No.4341