人の弱さがわからない人間が、
一番弱い人間なのよ。
(僕の明日を照らして、瀬尾まいこ)
だれでも弱さは
持っているはずだけれど、
自分の弱さはゆるせたり、
ごまかせたりするのに、
他人のそれには、
あまり配慮できないってことが
あります。
特に、自分に余裕がない時には、
そうなっちゃう気がします。
だから、弱い人間ほど、
他人の弱さに気づけない。
自分の強さ、
あるいは弱さばかりを、
アピールしていたりする。
そこに執着しているから、
仮に気づけたとしても、
それを思いやるよりも、
自分の方がもっと弱い、
もっと大変なんだ、
と証明することに
躍起になる人だっている。
強さはもちろん武器になるけれど、
そういうことでは、ある意味、
弱さも武器になるんですよね。
ワタシは弱者だ!、
私は力がない、困っているんだ、
なんとかしてくれるのが当たり前だろー!、
みたいに…
たしかに、
弱いかもしれない。
けれど、
もっと弱い人がいる、
っていうことを忘れている時点で、
ただの弱い人から、
わがままな人になっている可能性が、
高いんですよね。
弱い人と、わがままな人、
っていうのは、これからの時代、
区別が難しくなるかもしれません。
(参考)僕の明日を照らして(瀬尾まいこ)
No.4395