夢の実現は
夢の喪失であるということを、
忘れてはならないと思う。
(アイム・ファイン!、浅田次郎)
夢が一つ叶うと、
一つの夢が消える。
新しい夢が描けないうちは、
なんにもなくなってしまう。
すぐに叶うような夢がいいのか、
叶うのがそう簡単じゃない夢がいいのか、
そんなことを考えてしまいがちだが、
結局のところ、
本心から希うような夢じゃないと、
人は、ずーっと思っていける
もんじゃない。
だから、
願っている思いが
強ければ強いほど、
それが叶った時には、
空白感も大きいと思う。
反対に、
叶わなかった時の、
ガッカリ感も大きい。
前向きに考えれば、
ガッカリが大きい時には、
「そっかぁ、そんだけ、
自分はがんばろうとしてたんだ」
と思いなおして、
さらに、がんばりたいものだ。
今さらながら、
夢があるっていいことだ。
ダメかもしれない、
って思いながらも、
辛うじて持ち続けた夢が、
パッと光り輝くときがある。
叶ったわけじゃないけど、
まだやれるかもしれない
って思う時だ。
いまの私は、ちょうどそんな感じかな。
がんばるぞ。
(参考)アイム・ファイン!(浅田次郎)
No.5541