温かな無関心。
冷たくされるのは嫌だけれど、
心配して干渉されるのもつらい。
黙ってそばにいてくれるのが一番よい。
(こころだって、からだです、加藤忠史)
放っておいても、
自分でがんばれる人は、
放っておいたままでも、
だいたいは問題ない。
放っておかれると、
自分の力を持て余して、
集中できなくなる人や、
やる気を起こせない人に対しては、
ちょうどいい干渉と、
ちょうどいい無関心が
必要な気がする。
そういう人と付き合うのは、
正直、面倒くさいかもしれない。
相手にとって、
気遣いが邪魔になってくると、
うるさいと言われ、
放っておくと、
何もしてくれないと、
訴えられ、
そういう浮き沈みのある態度を、
怒ったり、責めたりすると、
逆にキレられたり、
むくれられたりしてしまう。
結局のところ、
干渉を期待する心も、
放って置かれることを
期待する心にも、
なにかしらの依存心が
あるんでしょうね。
理想は、
ちょうどいい「つながり」
なんでしょうけど、
そんな「つながり」なんて
ないかもしれない。
それでも、求めてしまうのが、
人間のわがままさなのでしょう。
No.5598